大学キャンパス体育館施設の地下屋内温水プールの音響吸音材設計

東京都内の大学校内にあるスポーツ体育館と屋内温水プールが、構内の施設計画によって建て替えられることになりました。「スポーツ棟」(地下プール+地上体育館)の計画を「古橋建築事務所」様が設計と監理をされ、その意匠設計+工事監理を担当させていただきました。

プールの音響(音の反響)

地下にある屋内プールは、室内温度の維持のために囲われており、さらに湿気によって室内内装材が傷んでしまってはならないので湿気に強い素材が施されます。湿気に強い素材とは湿気を素材に取り込まない=すなわち密度が高く固い材料になりがちです。

固い材料で囲われた空間の内部で音を発すると、その音は固い材料に振動を跳ね返されて、音は中々消えず響き渡ります。それは会話をしたり音を発すると、その会話や音声が反射して帰ってきて、発した音と重なってしまい明確な内容に聞こえ難くなる環境になりがちです。

音を吸音させる

発した音が壁や天井に当たって反射しない部分を設ける必要があります。つまり音を吸音する場所や面を設ける必要があります。

吸音材

屋内プールの内装材として使用出来る「吸音」性能を持つ素材を探しました。

天井吸音アルミ板

薄くて軽いアルミ製の平板に穴がたくさん付着する焼付塗装を行ったいた製品があり、これが吸音性能を有していて、アルミ製でサビないことから、プールのプールの天井材として選ばれて貼られました。「NDC社 カルム材」という金属製の吸音材です。

壁面吸音タイル

壁面には磁気質タイルでありながら、軽石のような多孔質の素材で厚みのある吸音タイルを貼りました。「八木惣株式会社の吸音タイル」という吸音タイルです。

結果、天井と壁の1部に吸音性のある素材を貼ることで、プール内の音の反響音を抑えることができました。

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