地下屋内温水プール照明器具をステンレス埋め込みボックスに設置

屋内プールを地下に埋め、地上に体育館を上下に重ねた、東京世田谷の大学校の「スポーツ棟」の建替え計画は「古橋建築事務所」様によって設計・監理が行われました。北島建築設計事務所は意匠部門の設計と工事監理をさせていただきました。

照明器具と位置

屋内プールの照明設備設計で、プールの上部の床を支える梁は、特徴的な形状で、厚みが薄く高さ(せい)が高い断面をしています。

天井面に照明器具を設置すると、梁の先端に拡散する照明が阻まれてしまうので、天井面ではなく、壁に照明器具を取り付ける方針にしました。

屋内プールで利用出来る照明器具は、湿気と塩素を器具に入れないようにしたもので、種類が少なく、天井や壁に直に取り付けるタイプばかりでした。

プールの空間も広く、天井が高いため、遠く広い場所を照らす照明器具も大型になります。

プールのインテリアデザイン

屋内プールの空間としては、プール自体が長方形の平面形状で、周囲にプールサイドを設け高い天井を有することから、直方体の空間になります。シンプルな直方体の空間に上側から特徴的な形状のコンクリート梁が突き出ていて、この特徴的な梁を強調する(周囲はシンプルな形状に収める)屋内プールにすることにしました。

プール内には様々な機能を有する設備や器具や扉などが存在します。これらの機能は確実に発揮させるようにしても、可能な限り整列させたり単純化してその存在に気がつかないようにする方針にしました。

照明器具を壁面に埋め込む

プール用の照明器具を壁に直に取り付けようとすると、壁から相当に突き出て大きな存在感のある設備になります。

照明器具自体には変更を加えずに、壁にステンレス製の箱を埋め込んで、箱の中に照明器具を取り付けて光源だけを壁から出してプール空間を照らすことにしました。

整列させる

壁面の照明器具や換気のダクト吹出口の高さを整えて整列させました。器具や設備を整理整列させることで単純な印象のインテリアになれたと思います。

水切り機能が付いたステンレスの箱

照明器具をステンレスの箱に収めたのは器具の存在を消すためでもありましたが、壁を伝う結露水の排水処理の役目もありました。

壁面に結露した水が集まって 壁を伝い 照明器具などの突起物に付着すると、結露水は集まって 水の道を作り 壁をさらに伝います。水の道はやがて汚れやチリを集めて汚れた水となります。この水の道を作らないために、壁面には「水切り」と呼ぶ結露水を壁に伝えずに床に落とす仕組みを取り付けて、壁面に汚れが付かないようにしています。

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