皮膚科クリニックの給排気換気設備

皮フ科クリニックの移転計画における内装設計を担当させていただきました。移転先は駅前に建つ薬局+診療所の複合ビルです。

換気設備とエアコン空調設備

室内の天井高さが高く容積も多いことや、2020年2021年のコロナウィルスによる感染拡大防止策として換気設備の強化が求められて、医師先生からは必要換気能力を超える換気能力が求められました。

そもそも、換気設備とエアコン空調設備は別物で、

  • 換気設備は、外気を室内に取り入れて、内気を室外に排出する、室内空気を取り換える設備
  • エアコン空調設備は、室内の空気を快適な温度湿度に置き換える設備

です。エアコン空調設備は、室内の空気を外部の空気と取り換えません。

 →関連記事「建物室内の換気扇給排気設備と空調エアコンの違い役割機能」

給気と排気

外気を室内に取り入れることを給気、内気を室外に排出することを排気、と呼び、排気にはファン(換気扇)を用いて内気を室外に強制的に排出し、給気は外壁に開口部設けて排気されて室内の空気の圧力が低くなったことで自然に外気が室内に入る力を利用する方法が多く用いられています。

ただ、この排気ファン(換気扇)の設置はしっかりと設けられているのに、給気の開口が設けられていないことが度々あり、給気の開口が無いと室内の空気はいくらファンを回しても外部に出て行きません。室内で結露が多い場所やカビが発生してしまう場所で、排気ファンや換気扇があってもこの給気がないために空気が巡らずに発生している場合がありますので注意が必要です。

天井ダクトの換気設備

各部屋が外壁に面している場合は、室内の外壁面に換気扇開口や給気開口を設けることが容易です。

しかし、外壁面に部屋が面していない場合や、建物の都合で直近の外壁には開口が開けられない場合もあります。その様な場合は、天井内に換気扇を設けてダクト(径の大きな管)をつないで排する空気を運び外壁面の開口に開けた孔から外部に送ります。

給気もダクトを巡らせて各室に外気を供給する様にして、各室で排気と給気が成り立つ様にしました。

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