建築材料の保存再生利用・解体工事
建物建て替えを行う際、元の建物にあった材料を、新たな建物に再利用したいというご希望をいただきます。保存される材料の特性をよく理解して、次世代の建物に由緒ある材料を継続して利用し再生させることは、慎重な設計・解体・工事が求められます。
既存寿司飲食店舗和風材料の再利用
東京都文京区白山上の寿司飲食店舗の内装設計で、寿司カウンターは食材ガラス冷蔵ケースがないかたちとなっていて、ご主人の板前さばきを座ったまま、立ち上がって覗き込むことなく見ることが出来ます。
昭和レトロの既存和室内装を再利用する
横須賀ネイビーバーガーと海軍カレーのレストラン「ツナミ」2号店の2階は、既存の建物が昭和初期に建てられた和室の内装がそのまま残っていたので、広い座敷を客席にしてインテリアも既存和室の内装を再利用することにしました。
和風二世帯住宅の床柱欄間障子材料再利用
戦前の昭和初期に建てられて、長らく住み続けてきた木造平屋の和風建築は、耐震性能と断熱性能を考慮して、新たに建替えられることになりました。床の間をはじめとする内部造作は、大変立派なもので、建て主様ご家族も先祖の伝統に敬意を持って、保存再生できるものを建替える住宅に移し、再利用する方針としました。
和風二世帯住宅建替えの既存建物解体工事再利用造作部材
工事着手はじめに、建替える和風二世帯住宅に再利用する造作部材を丁寧に取り外して貰うために、現地に立会いました。このときに材料の加工状況や再利用の可否などが分ることもあります。まずは、厳重に梱包養生してもらい、保管しました。
和風二世帯住宅の既存靴脱ぎ石の縁側再利用
横浜の昭和初期に建てられた和風木造住宅を建替える計画で、既存住宅の庭には立派な靴脱ぎ石(くつぬぎいし)が幾つもありました。この靴脱ぎ石を新たな住まいでも継続利用するために、既存建物が解体される前に撤去移設されました。
賃貸事務所ビルの既存建物解体工事
東京新橋の賃貸オフィスビル計画の既存建物は木造の2階建てで、まずは複数の解体工事会社様に、見積りを依頼しました。解体工事の見積り金額は新築工事の見積金額に比べて差が小さいので、工事会社様の選定には、丁寧で周囲の皆様に迷惑を掛けないで行っていただけるかという重要な判断基準もあります。
歯科医院を行う移転先既存内装を解体して分かること
医師先生が移転する場所を決められた後に、初めに既存内装の解体撤去が始まりました。解体撤去が済んだ時点で再度現地を確認させていただきました。目的は、新たな内装設計に必要な、内部のスケルトンの状況や給水管や排水管の設備配管ルートなどについて確かめておくためです。
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