内科医院クリニックのトイレ手洗い間取り設計給排水配管ルート

東京中野で既存の内科医院を新たな場所に移転されることになった「上田クリニック」様の内装工事で、水廻り設備のトイレ・手洗い台・洗浄消毒台の間取り配置は、建物本体の給排水設備管の設置位置によって影響を受け、工夫して設置されました。

トイレの位置は排水管で決まる

室内で利用される水廻り設備には、

  • 水を出す給水管
  • 水を捨てる排水管

をつなげる必要があります。

給水管は細く、外部の水道本管からの水圧で水が出るので、配管条件は比較的容易で制限はほとんどありません。

ただし使用された水を捨てるための排水管は、機器の下部につなげられた場所から、重力で自然に流れるように管を傾けて設置しなければなりません。

特に大便器の排水管は、水だけでなく汚物も同時に流されるので、管の径も太くなり、建物に元々設置されている汚水用排水管に向かって自然勾配流水で流れるように設置されなければなりません。

するとトイレの位置はこの条件「建物に元々設置されている汚水用排水管に向かって自然勾配流水で流れる排水管が設置できる場所」になります。可能な限り「元々の排水管」に近く、排水管が設置できる場所になります。

意外かもしれませんが、トイレはどこでも設置できる部屋ではありません。

今回の建物では、元々の汚水排水管が図面の上側に設置されていたため、

  • 患者様用トイレ
  • スタッフ用トイレ

はその付近に設置され、汚水排水管は壁伝いに設置され、元々の汚水排水管につなげられました。

洗浄消毒台

洗浄消毒台のシンクからの排水管は、

  • 水が使用される高さ位置が床から高い部分にある
  • 使用後水に汚物が含まれない

ことから、排水管自体も細く(直径5センチ)、流水勾配も確保出来やすいため、排水管は壁伝いに設置されますが、トイレよりも配置の自由度は高くなります。

処置室に隣接しながらも視線は届かないようにした部分に洗浄台を並べました。様々な機器や道具が用意されるために、患者さんの目の届かない場所にされたいとのご希望でした。

診察室の手洗い台

診察室の医師先生が診察の合間に手洗いをするための手洗い台を診察室の背面に設けました。

給水管の設置には問題はありませんでしたが、建物の元々の排水管が近くに無く、排水管の連結が困難であることが予想されました。

手洗い台の設置を可能にするには、

  • 壁伝いに排水管を設置する
  • 床を上げて床下に排水管を設置する
  • 排水ポンプを台下に設置して天井に排水管を上げる

などの方法がありました。

どれも大掛かりな工事になるために出来れば近くに建物の排水管があって、そちらに排水管をつなげることが望まれました。

内装工事が着手されて、元の床や壁が取り外された結果、外壁に穴が開いていて、そこに排水管を通して外部にある排水管につなげられることが分かり、大掛かりにならず診察室の背面に手洗い台を設けることができました。

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