大学キャンパス体育館スポーツ施設の内装床壁天井材料

東京三軒茶屋にある大学キャンパス内に地上6階の「教室棟」と地下プール+地上体育館の「スポーツ棟」を建て替える計画を古橋建築事務所様が設計監理されました。そのうちの「スポーツ棟」の設計監理を担当協力をさせていただきました。

広く明るい体育館

体育館の内装インテリアは周囲が壁になりがちで、可能な限り人工照明に頼らずに明るい空間になれるよう目指して設計されました。

体育館の中で行われる運動や球技は床や壁に身体が当たったり球が投げられたりするので、床や壁は耐えられる硬さと、手足が触れる面なため手触りが柔らかくて冷温の気温に影響を受けない素材を求めました。

体育館の床は、

  • 落下衝撃に対する緩衝性
  • 手足の肌触りに対する保温性

から、木製のフローリングが使用されることが多く、今回は明るい天然木の素材が選ばれました。

明るい床にするのは球技のコートラインを目立たせるためでもあります。

部屋の明るい印象を保つためには、床の照度を上げるよりも壁面の明るさを上げた方が明るく見えることが多いと考えています。

そこで壁も床と同様に明るい木目の仕上げ材が選ばれました。北欧フィンランド産のバーチ材で、鮮やかな薄い黄色です。

完全な人工の均一な見た目とは異なり、僅かな色の差があることで、明るい色でありながら暖かさのある風情があります。

不燃材

ただし体育館は建築の法令上 燃えない材料=不燃材で造ることが条件とされました。そこで不燃材の板材に天然木材をシート状に加工したものを貼り付けました。

吸音材

さらに壁面は、体育館内で行われる球技をはじめとする運動の掛け声や衝撃音、球の打撃音などが反射して長い残響音にならないように吸音性能が求められていて、等間隔の穴が開けられて振動音を吸い込み反射させないような仕組みにもされています。

 →関連記事「大学キャンパス体育館施設の防音吸音音響設計」

天井

体育館に取り込まれた自然光を隅々まで広げるためにも、天井は明るい白色の板材が貼られました。

不燃材・吸音材

壁と同様に、不燃材であり、かつ吸音性能が求められたため、均等な穴が開けられ、裏側にグラスウール吸音板が仕込まれました。

無料相談・お問合せ

北島建築設計事務所の実績解説をご覧いただき、誠にありがとうございます。北島俊嗣の30年を越える設計業務経験に基づいた設計実績解説は、お客様の家づくりや建物のお悩みの解決にお役に立てたでしょうか。


設計業務で蓄積させていただいた、間取りプランの作成・確実な法的届出・工事予算抑制の工夫・防音や断熱の技術・空調や照明の知識 などを存分に利用していただくことで、お困りの課題を解決して、予算の範囲で〈豊かに暮らせる住まいや建物〉を実現して下さい。


メールや電話によるご相談は無料です。ご相談をいただいても直ぐに費用は発生しません。ただし 間取りプランの検討や作成など 費用が発生する場合は事前にご説明し、ご納得いただいてからになります。ご相談には責任あるお応えをさせていただきます。


相談フォーム(下のボタン)から、もしくは電話、メール、どちらでも構いません。ご相談は初回無料です。


電話:045-721-6566
メール:[email protected]
(タッチして つながります)


無料相談・お問合せ