大学キャンパス体育館プール施設の装飾凹凸のないシンプルデザイン

東京の建築事務所「古橋建築事務所」様が設計と工事監理をされた「昭和女子大学『西体育館』(体育館と屋内プール)」の、意匠設計と工事監理について協力・担当をさせていただきました。

凹凸の無い部屋にするには理由がある

体育館で行われる運動や球技には長さやコートの大きさがルールで定められています。定められた長さや広さの外に建てられる壁は、運動で激しく当たるときもあれば、急速な速さで球が当たるときもあります。壁に凹凸があると、身体が壁に当たれば凹凸は凶器になり、球が当たれば予想の付かない方向に跳ね返ります。

プールのプールサイドで壁に凹凸があると、プールでは皆水着で裸同然なので、凹凸は同様に凶器になります。

多少でも凹凸が無いことには理由があるのです。

凹凸を無くする方法

凹凸がない部屋を作る事はなかなか困難です。様々な要因(例えば構造や設備機器)が独立して存在したり飛び出したりすることでその機能を発揮できると考えるからです。

構造柱を包む

壁面の凹凸を生む要素のひとつに、建物になくてはならない構造柱があります。構造柱をなくす事はできないので、構造の柱を包み込むように大きな壁にして、柱と柱の間を他の機能で利用して、凹凸のない平らな壁を作り出しています。

地下 プール平面図

地上 体育館平面図

壁や天井に設備器具を埋め込む

電気設備や空調設備の器具や配管は機能だけを指定してその器具や設置場所や配管配線方法をよく吟味しないとそのほとんどは壁面の外側に露出して設置されることがほとんどです。

露出した器具は器具や配管は、球技の球によって衝撃を受けたり、身体を傷つけたりします。

そこで壁面や天井内部に埋め込めるような器具を選び、配管や配線も壁面の内部や天井の内部に埋設して設置することを細かく指定します。このような設計によって、電気設備や空調設備の機能を損なわずに凹凸のない内装に仕上げることを工夫しています。

屋内プール

地下屋内プール天窓トップライト

地上 体育館

シンプルデザインの困難さ

一見シンプルな水平と垂直の線や面だけで構成された直方体の建築空間は、安易で簡単な設計デザインと思われがちですが、その見た目がシンプルで明快であればあるほどその実現は困難なものなのです。

出来る限りシンプルで目立たない建築背景を作り出すことによって、そこで行われる人々の所作=体育館の運動や球技、プールの泳ぎの躍動がよく目立ち栄えるように考られて設計を行っています。

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