和風木造二世帯住宅の工事金額見積依頼と査定

設計図に基づいて工事金額の見積を依頼する

横浜の二世帯住宅で、建て主様のご希望をまとめた設計図を3社の工務店様に渡し、工事金額のお見積を依頼しました。この見積を依頼する工務店様は、3社である必要はありません。建て主様との深い信頼が築けているなら1社様でも構わず、様々な方面からご紹介を頂けるなら、5社様でも10社様でも構いません。

それは設計図に基づく見積依頼が出来るからです。この設計図がない場合は提出された見積金額を公平に比較するのが困難です。設計図による見積依頼とは、「設計図の内容で建てると幾ら費用が、掛かるか?」という問い掛けであり、「提出された見積金額で設計図書の内容は造れる」という確約があるからです。

後で「騙されない」ために

この設計図と工事金額見積の仕組みを理解されていない方が、建物の骨組み構造の形式(例えば、木造・軽量鉄骨造・重量鉄骨造・鉄筋コンクリートRC造)と階数と規模(面積)だけを工務店様やハウスメーカー様に、条件(例えば木造2階建て30坪とか)として言い渡して、簡単な間取りプランと工事金額を提出してもらい、ご自身で比較し決めてしまっている例をよく見受けます。

私たち設計事務所からすると、無謀極まりない方法と言えます。もちろん、その条件だけで「おおよそ」の金額は判るでしょう。しかし、面積、規模は同じでも間取りプランが単純であれば安く済むでしょうし、複雑な間取りプランになれば、高額になることは明らかです。

工事会社を見積内容をよく確かめずに、その入口の「安さ」だけで決めてしまい、後に間取りや設備機器に要望を沢山出して、当初の見積とは全く違う高額になってしまい「騙された」と相談に来られる方が居られます。設計を設計事務所に依頼せず、入口の安い見積金額に魅力を感じてハウスメーカーに設計施工一括で依頼される方によく見られる傾向です。「騙された」と言えるでしょうし、「間違えた」とも言えるでしょう。

家を何度も建てている人は、ハウスメーカー様には依頼しません。

見積依頼する工務店様の見つけ方

見積を依頼する工務店様が以前より建て主様がよく知っている方ならば心配は無用で、今回設計した建物が困難なく造れるかの確認ぐらいでしょう。

建て主様が工務店様をご存知ない場合は、以下の方法で探すことになります。

  • 建て主様のお知り合いのご紹介
  • 金融機関からのご紹介
  • 建て主様から依頼されて設計事務所が過去の経験から推薦
  • 近隣で評判の良い工務店

等によって探すことになります。

条件としては、

  • 建築場所に近いこと
  • 若くて優秀な現場代理者(現場監督担当者)を充てられること
  • 設計した建物構造規模に精通していること

です。

その理由は、

  • 建築場所に近いと経費が安くなる、様々な地域条件に精通している、地域で悪い仕事ができない、ことが挙げられます。
  • 若い優秀な現場代理者が望ましいのは、建てた建物は完成後、永い間利用されますが、その間もしかすると、故障があるかもしれません。そのような時の相談相手は、工事を担当した本人が一番だと考えて、若い優秀な担当者が心強いです。
  • 経験のない建物規模よりも、経験のあった方が、先の予測や注意が行き届くはずです。

が、考えられます。

見積の査定をする

設計図を基にした工事金額の見積を提出して頂くと、その内容を確かめます。

(1)金額総額の比較
(2)工事内容に見落としがないか?
(3)工事金額の数量や単価に異常がないか?
(4)見積内容は、設計内容に沿っているか?
(5)見積内容に詳細な表示がなく「一式」などという表現が多用されていないか?
(6)見積提出期限は守られたか?

(1)金額総額の比較

まずは、総額の比較をします。複数の工務店様に見積依頼をするのは、「安く良いものを」建ててもらう主旨からですから、総額の順位がわかる様にします。

(2)工事金額に見落としがないか?

総額金額の安い見積書から順に内容を確かめます。設計図の内容の全てが見積書に反映されているかを確かめます。

見積金額が安いのは、設計内容が見落とされていたり、数量や面積に間違いがあり、各々の値段が「安い」のではなく、「見落とされている」場合に総額金額が安くなっていて、「見落とし」を修正すると金額の安さの順位が変わることが度々見られるからです。

見落とされたまま工事を依頼し、工事が進んで工事金額の見落としに気付くと、工務店は通常、そのミスを認めて金額の修正を求めますが、施主様は認められません。双方の意見が対立してしまうことになるので、それを避けるための確認です。

(3)工事金額の数量や単価に異常な金額がないか?

見積書の中身は、工事項目の表記のあとにその数量(長さや面積、個所数等)があり、その横に単価(1数量あたりの金額)があります。その数量×単価で各金額となり、その合計で工事金額の総額となります。

この数量が設計内容と照らし合わせて、多い場合もしくは、少ない場合は正しい見積金額になりません。また、単価が想定よりも余りにも高額だったり、安価である場合は、設計内容を見誤っているので、工務店に指摘し、内容を説明し、修正をして頂きます。

(4)見積内容は設計内容に沿っているか?

数量や単価以前に、見積項目内容が設計内容と異なっている場合があります。設計図で、材料はその性能を指定しますが、商品名まで指定し、同等以上の仕上材とする時もあります。

この性能や同等以上の製品であれば問題ないのですが、明らかに異なる性能や品質を下回る製品の場合、内容を指摘し、金額を修正して頂きます。

(5)見積内容に「一式」が多用されていないか?

「一式」とは、「関連するものすべて」という意味です。ただし、見積書の中の内容表記で、この言葉が多用されている場合は、注意が必要です。

本来なら、詳細な項目に分れ、各々の内容と数量と単価によって金額が算出されるはずなのに、詳細内容、数量、単価の表示が一切無く「一式」とだけ表示があって、金額が表示されている場合は、

  • 設計の内容が分らない
  • 設計の内容を造れない

可能性があるとみて、見積依頼した工務店、もしくはその協力会社の不確かさを表している場合がありますので、十分な留意が必要です。

(6)見積提出期限は守られたか?

工事金額の見積を依頼した時は、御見積書を頂く日時を工務店様の都合を原則優先して定めます。その日時を期限として御見積書の提出が期限内であったかどうかは、内容、金額の他に大事な評価要素となります。

期限をオーバーした場合でも、事前に遅延する連絡があったかどうかも大事です。設計内容をしっかり工事するにあたり、期間スケジュールを守れるかということも、大事な資質だからです。

このような査定を行って、見積内容を出来る限り平等にした後に、

  • 工事総額
  • 見積内容
  • 担当者様の資質

などを総合的に判断できる材料を揃えて、お施主様に工事を依頼する工務店様を選定して頂きました。

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