和風二世帯注文住宅家を建てる工事金額費用坪単価相場の決まり方

横浜の和風二世帯住宅の計画では各節目で工事金額を算定して、建て主様の確認を得て進められました。

計画のはじめに工事金額を試算

計画を始めるに当たって、まずは建物の大きさ規模と内容の仕様グレードを想定しました。そして今後発生する付帯工事や諸経費を表し、各々を試算して合計し、想定の総費用を試算しました。

飽くまでも規模やグレードは想定なので正確さには幅がありますが、掛かる費用の項目は説明させていただきました。ご確認をいただき、設計が始まりました。

間取りが定まって概算工事金額を依頼

間取りプランの相談と検討が進み、間取りが定まった時点で建物の仕様を改めて定めて、工事金額の概算見積を工務店様に依頼しました。

建物の面積規模が決まった時点での概算見積で、各部の隅々までの設計はこの後の実施設計の期間でまとめられる予定で、最後まで設計が終わっていない段階の概算見積です。

最終的な設計内容とご予算が乖離しないようにするための確認作業です。予算が足りなければ規模を縮小したり、内容を改めたり調整します。また、銀行融資の相談などのためでもあります。内容について確認をしていただいた後、ご承諾をいただき、実施詳細設計に着手しました。

設計図がまとまって正式な工事金額見積

実施詳細設計図がまとまり、複数の工務店様に工事金額の詳細見積を依頼しました。工事金額のお見積の際は、金額の他に、

  • 現場管理担当候補者の略歴
  • 工事工程の予定

を添えていただくようにしています。

工事を依頼するのは当然金額の安い工務店様になりますが、工事の品質の確保をするために、実際に現場で采配を振っていただく方の資質が重要です。完成した後の建物のメンテナンスも含めて長いお付き合いになるので、総合的に判断するべきことと思いお願いしています。

工事工程もご家族に予定がある場合(例:◯年◯月までに引越す必要がある)や、仮住まいの家賃の確保のためにも提出をお願いしています。

工事見積金額の内容査定

工事金額のお見積をいただくと、様々な視点で内容を査定します。

  • 設計の内容が良く理解されているか?
  • 設計の内容が全て含まれているか?
  • 「一式」とまとめられていないか?

などの視点で、内容を確認します。

一番大事な視点は「設計通りの工事を見積金額で完成できるか?」という視点ですが、特に見積内容に「一式」が多い場合は注意が必要です。本来なら設計図を読み解き、各項目に内容を分けて金額を見積もる必要があるものを、全てまとめて「一式」と表現することは、設計の内容が判らないか、工事をする担当がいないか、ドンブリ勘定をする方針があることを示していて、出来るならば採用しないことを進言します。

今回ご提出いただいた内容はしっかりとしたものでしたが、金額、その他の要因で工務店様を1社に絞り、工事契約に至りました。

工事中の変更や追加

工事契約が済んで工事が進み、設計図通りに工事がまとまれば工事金額の増減はありません。工事中にお客様のご希望が加わったり、工務店様の都合で方法を変えたりした場合は、その都度見積金額を確認した後、工事を進めていただいています。このような確認を怠ると、最終的な精算のときに理解が異なってしまう場合があるので要注意です。

結果、今回の木造2階建ての建物本体坪単価は、100万円台/坪あたり となりました。(設計料、既存建物解体費、地盤改良費、外構工事費を除きます)

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