和風建築二世帯住宅の外観外装数寄屋意匠デザイン

和風建築の特徴=屋根・庇

横浜の和風二世帯住宅の建替えでおおよその間取りプランが定まったとき、数種類の模型で屋根の架け方を検討し、その方針も定まりました。東西に長い間取りプランを強調する「切妻」屋根が重なり合った屋根です。

下の写真は屋根の架け方の検討模型です。屋根は左下の模型の屋根が選ばれました。

設計の段階は詳細設計の段階に入り、屋根の勾配や素材、庇の出寸法、支持構造などの、より具体的な寸法の設計を行いました。

外壁部材の日本的調和

屋根、庇の設計と同時に外壁面に表れる外壁素材や窓、雨戸や面格子、縁側の柱や軒裏の構成を設計しました。各々は、間取りプランから求められる機能的なものですが、外観の見た目も日本的な釣り合いによる調和を整えました。それは、陰影であったり、重なりであったり、面や線の大きさと長さの割合だったりします。

そして、より具体的な素材の色調をパースに反映して、色彩のバランスを取りました。

 ▷関連解説記事 →「和風宅の数寄屋外観屋根デザイン」
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和風二世帯住宅外観デザイン

仕上材を複数のサンプルで検討して決める

実際の屋根や外壁、木材の色彩は、実物サンプルを複数用意し、その中から吟味して決めます。常に外観パースも使われます。

  • 屋根:金属板の一文字平葺で、屋根に金属板を張り、確かめました。
  • 外壁:色味や濃さの違いから複数の色見本を置いて、決められました。
  • 軒天井、柱、梁:現地に材料を張ったり、表面塗装材を塗って確かめました。
  • 縁側靴脱ぎ石
  • 縁側土間タイル

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