和風二世帯住宅の木造構造プレカット製作施工図

施工図

建物が建てられるときにはまず設計図が必要です。この設計図は様々な方面に展開利用されます。

  • 役所に建築の確認を行う確認申請図
  • 工事金額を見積もる
  • 建物を造るための形状・寸法・仕様の情報

で利用されます。

実際に現地で家が建つには、もちろんこの設計図が基本になりますが、各工事担当の方々が各材料を正確な寸法で製作するための「施工図」というものが描かれます。監理者(設計者)は描かれた施工図をチェック(設計図と照合)して、設計図の内容に沿っているかを確認します。これは現場における材料加工が少なくなって、現場とは違う場所の工場で材料が製作されて現場に搬入されて組み立てられるという仕組みに変わって来たからと思われます。

木造の建物の構造部材もこの施工図が描かれます。幾度となく施工者と監理者の間で、施工図作成→チェック→修整→チェック→修整→・・・がなされて確認後、工場で木材が加工されます。工場における加工なのでとても正確な精度の材料になります。このために現場で大工さんがカンナやノミで木材を削ったりする作業が無くなってしまいました。

プレカット図

木造の構造部材を工場で加工することを「プレカット」と呼んでいます。その製作図なので、木造の施工図を「プレカット図」と呼んでいます。

木造プレカット製作図施工図

木の部材の配置と材料の寸法に係わる情報しか記載されていないので、設計図の平面図とは全く見た目が違う図面ですが、建物の基本となる図面なので大変重要な情報ばかりです。

このプレカット図の内容が確認されるとすぐに工場で木材料が加工され、現場に運ばれて組み立てられて上棟となります。プレカット図が整備され、工場で木材料が加工されているとき、現場では鉄筋コンクリートの基礎が造られています。

連結金物の設置

コンクリート打設前に据え付けられたアンカー金物

コンクリート打設後に突き出たアンカー金物

土台に固定されたアンカー金物

木造の構造体が地震や風で力を受け、横にズレたり浮いたりしないように、基礎コンクリートに埋め込んだ金物(鉄の太い棒)と木造の最下部の部材=土台を結んで固定します。この金物をアンカー金物と呼んでいます。アンカーは基礎コンクリートが造られるときにあらかじめコンクリートに差し込んでおいて、後から現場に来る木部材の土台にもあらかじめアンカー金物を差し込む穴が空けられていて、土台が据えられた後ボルトで固定されます。

完成するときには見えなくなり、後に修整が出来ない場所だからこそ、丁寧な工事と多重の確認より安全が確保されています。

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