横浜を「人」を通して伝えていくウェブサイト「ヨコハマNOW 第114号」に『新しい建築とのかかわり方』の記事を掲載していただきました。
以下、引用掲載します。
建築物の長寿命とスクラップ アンド ビルドからの脱却
設計事務所は日々 次なる建築を考え、新たな建築利用を実現されるためのお役に務めています。日本の建築事情は、古くなる前に壊して建て替えることが常識になっているかのごとく「スクラップ アンド ビルド(壊しては造るの繰り返し)」と皮肉られて久しい状態にあります。
社会が成熟に向かっていると言われている昨今、建築も「スクラップ アンド ビルド」の消費の方式から脱却して、建築物の寿命を如何に永くして、時代を超越して愛され活用される建築にしていくことが求められていると考えています。
1ー建築物の最期=建て替えられる事情
建築物の寿命を永くしようと考えるとき、どのように建築が最期を迎えているかを捉え、最期を迎える理由にならないように建築物を維持管理していくことが重要と思います。建築物が最期を迎えるとき=建て替えられる理由や事情は様々ありますので、知り得る限りを上げてみます。
(1)建築構造骨組みの老朽化
構造骨組みの鉄部や木部が、錆びたり腐ったりして建て替えを余儀無くされることがあります。
(2)外装や内装の老朽や汚濁によって視覚的に嫌悪になる
材料の表面が腐食したり剥げ落ちてしまうことによって当初の見た目から変化して、汚らしく見えてしまい建築物自体の価値が格段に損なわれることがあります。
(3)屋根や外壁の老朽や故障によって利用が困難になる
屋根や外壁からの漏水がひどく、部屋として使えない状態だったり、構造骨組みを傷めてしまったりしまうことがあります。
(4)生活文化の進化や変化によって建築物の用途や使い方が合わなくなる
使用する方々や住まう方々の当初の使い方が変わってしまい、継続利用が困難になってしまう場合です。広さや高さが合わなくて、行う動作や生活が不便になってしまう場合です。
(5)技術革新によって設備機器(空調や水廻り設備、通信設備)の更新が出来なくなる
設備機器は技術が進歩すると性能は同じ場合 機器は小さくなるのが一般的ですが、部屋の機能を向上させるために、新たな機器が増えて機器が部屋に入らなくなったり、更新ができなくなったりして、不便になってしまう場合です。
(6)所有者の変更
所有者が変わり、建築物の使い方が変わり、新たな使い方に建築物が合わない場合です。
以上が建て替えられる理由として上げられます。
2ー老朽の原因の第一は・・・水
上記のような 建築物が建て替えられる理由や事情を捉えると、(1)~(3)の建築の老朽・汚濁・故障などの、根本的な共通の原因のひとつは「水」です。万物の命に無くてはならないもののひとつが「水」なのに、その寿命を短くするのも「水」なのです。つまり「水」をうまく処理すれば、建築物の寿命は長くなると思ってください。
3ー建物の寿命を延ばす工夫
建築物の老朽の原因は「水」であると申しましたが、その対策は明解で、
・雨水の侵入を防ぐ(骨組みに水が触れないようにする)
・建築物を乾燥させる、空気の入れ替えが常にできるようにする
と言えます。
この2点を原則にして建築物を維持管理すれば、訳の分からない理由で建築物の改修工事を迫る方々が提唱する内容が本当かどうかが分かります。もしその判断がつかない場合は、設計事務所という建築物財産の価値を保持・高める判断が出来る者に相談してください。
4ー建築技術への理解促進のススメと新しい建築とのかかわり方
スクラップ アンド ビルド の消費の方式から脱却して、建築物財産を少しでも永く維持・活用していくためには、建て替え当初において 上記(4)や(5)を起こさない、時代の変化による使い方や設備機器の更新に対応できる建築を考えていくことは重要な課題であり、私達 設計事務所を中心に課せられた大きな課題です。
また、既存の建物の維持管理には、建築専門者を名乗って不要な改修工事を勧めて建築所有者様の財産を搾取しようとすることを排除し、真に建築物の寿命を永くする修繕や改修のみを施さなければなりません。そのためには、建築物を所有される方々には建築物を維持管理する技術への理解を深めていただくと同時に、建築物財産の維持を自らの利益とは関係ない客観的な判断が出来る者を相談者に添えることをお勧めします。
永く愛される建築を創り、育み利用し続け、(例えば、横浜市開港記念会館や赤レンガ倉庫のように)時代の価値を超越した建築を未来に残して行くことが今求められている新しい建築とのかかわり方のひとつと考えます。
新聞雑誌掲載・TV出演
- 写真集「歯科医院デザイン Catalog2」に掲載
- 歯科医院情報誌「アポロニア21」2022年1月号に掲載
- 月刊「近代建築」2020年7月号(学校特集)に「昭和女子大学西キャンパス」掲載
- 木造の防音対策で賃貸不動産オーナー向け経営情報誌「家主と地主」2020年5月号に掲載
- ヨコハマNOW 記事掲載「建物の長寿命化とスクラップアンドビルドから脱却」
- 歯科医院情報誌「アポロニア21」2019年7月号に掲載
- 図学の教科書に設計したらせん階段が掲載されました
- 歯科医院情報誌「アポロニア21」2018年4月号に掲載
- 「距離感を大切にして暮らせる上品な和風の2世帯住宅」としてhomifyの特集記事で紹介
- 医院クリニック内装設計についてリフォーム産業新聞に掲載
- 歯科医院情報誌「アポロニア21」2016年7月号に掲載
- AA STUDIO建築家相談会がヨコハマ経済新聞に掲載されました
- 「いびつな土地」楽待不動産投資新聞インタビュー掲載
- 飲食店内装設計横須賀ドブ板ネイビーバーガー「ツナミ」新聞掲載
- 横浜の建築家「AAスタジオ」が読売新聞に紹介掲載されました
- TV番組「価値ある家づくり バリューハウス」に出演!
- 建築家31会が日刊木材新聞に掲載されました
改修リフォーム・大規模修繕・用途変更・耐震改修・定期調査報告ー設計実績説明
- リフォーム修繕とリノベーション模様替えの意味の違い
- 住宅マンション店舗医院改修リフォーム設計料目安相場
- 医院クリニック内装設計についてリフォーム産業新聞に掲載
- ヨコハマNOW 記事掲載「建物の長寿命化とスクラップアンドビルドから脱却」
設計実績
- リフォーム金額を安くする設計と見積
- リフォーム工事会社を選ぶ方法条件
- リフォーム工事の変更追加精算方法
- リフォームしてないようなリフォーム
- 防犯窓の取替
- 玄関扉の防犯カギ取替
- 天井吊りペンダント照明
- エアコン取替ネット購入
- ステンドグラス窓を綺麗に見せる
- 視線を遮断する植栽窓フィルムカーテン
- 家族構成が変わって終の住処にするためのRCマンション改修リフォーム
- 家族構成の変化によるマンションリフォーム設計図
- 模様替え間取り変更のマンション改修リフォーム
- マンションリフォームの工事費用は部屋ごとに見積ると無駄がない
- マンションリフォーム収納ウォークインクローゼットの賢い利用方法
- 玄関リビング階段壁面にニッチ棚飾り棚を設ける
- マンションリフォームで断熱遮熱防音インナーサッシ二重窓
- マンションリフォームでトイレの大便器をショウルームで選ぶ
- マンションリフォームで風呂ユニットバスの壁面を防音遮音仕様にする
- マンションリフォームで個室寝室を防音遮音仕上げ室にする
- マンションリフォームで建材のアレルギーを工事前に直接実体験して判別
- エコカラットモザイクタイルの吸収効果と壁面に貼るアクセントデザイン
- WIC収納部屋の扉と引戸を壁の様に見せる太鼓貼りと引き手金物
◆「千葉の事務所オフィスの改修工事」
◆「横浜のマンション大規模修繕」
◆「上大岡の鉄骨3階建賃貸アパートの改修工事」
◆「船橋商業ビル」用途変更
- 物販店舗建物を飲食店舗賃貸物件に用途変更
- 用途変更確認申請が可能かどうかの確認と手順番流れ
- 用途変更建築確認申請の着手前に確認しておくべき内容や条件
- 用途変更確認申請に関連する法律条例規制基準
- 用途変更確認申請を行う既存建物の現地確認調査
- 用途変更確認申請の関係法令役所協議確認
- 用途変更確認申請の構造設計耐荷重条件の変更と確認
- 既存建物の屋上広告塔の取り扱いと撤去
- 店舗内の上下階段を撤去して吹抜けに床を設置する増築申請
◆「東京事務所建物の地下駐車場用途変更」
◆「横浜の賃貸マンションの大規模修繕改修工事」
- 賃貸マンションの一年毎点検による屋根外壁窓サッシ経過診断検査
- 賃貸マンション大規模改修工事を行うための定期検診と見極め判断
- 大規模マンション改修工事の見積金額費用と工事範囲の検討
- 賃貸マンション大規模改修工事見積金額の査定比較確認
- 賃貸マンション大規模改修の工事監理と検査
- マンション大規模改修工事で屋根防水外壁タイル塗装の劣化
- 賃貸マンション大規模改修後1年点検
◆「相模原の軽量鉄骨造2階建賃貸アパートの屋根外壁修繕改修工事」
用途変更・許可申請・定期調査報告
- 大型住宅を独身寮に用途変更
- 用途変更申請手続きとRC造耐震診断
- 埋蔵文化財調査と手続き
- 整骨院・デイケア福祉施設の開院内装工事で用途変更@三鷹
- デイケア福祉施設のバリアフリー条例の手続と工事@三鷹
- 藤巻歯科医院の保健所届出
- 調剤薬局の建替え工事中に仮設薬局店舗を建てる
- 仮設調剤薬局建物を通常確認申請か許可申請か
- 第1種低層住居専用地域に調剤薬局を設ける許可申請
- 道路内の三角形敷地に駐車場管理事務所を建てる許可申請
- 賃貸オフィスビルの階段増築確認申請
- 事務所を物販店舗に用途変更確認申請
- 賃貸事務所ビルの計画のお知らせと住民説明
- 賃貸事務所ビルの建築確認申請図書と設計図面
- 賃貸事務所オフィスビル仮設工事と近隣建物の家屋調査
- 公衆浴場温浴施設の届出許可申請
- 一級建築士による物販店舗の建築基準法定期調査報告書
- 和風二世帯住宅の計画変更手続きと軽微な変更届出
- 物販店舗建物を飲食店舗賃貸物件に用途変更
- 用途変更確認申請が可能かどうかの確認と手順番流れ
- 用途変更建築確認申請の着手前に確認しておくべき内容や条件
- 用途変更確認申請に関連する法律条例規制基準
- 用途変更確認申請を行う既存建物の現地確認調査
- 用途変更確認申請の関係法令役所協議確認
- 用途変更確認申請の構造設計耐荷重条件の変更と確認
- 既存建物の屋上広告塔の取り扱いと撤去
- 店舗内の上下階段を撤去して吹抜けに床を設置する増築申請
- オフィス事務所建物の地下駐車場部分を倉庫に用途変更
- 駐車場整備地区の用途変更で附置義務駐車場を隣地隔地移設申請
- 附置住宅制度条例解除による事務所オフィスへの確認申請出来ない用途変更
- 横浜中華街店舗複合ビルの公衆浴場(岩盤浴)から飲食店舗に用途変更
- マンション集合共同住宅の一部を児童福祉施設に用途変更確認申請