精神科心療内科医院クリニック内装工事の現地調査確認

名古屋の心療内科精神科医院「平安通クリニック」様の内装工事計画で、計画に先立ち内装工事が行われる賃貸部分について、クリニックの内装工事に相応しいかどうかの現地確認を行いました。

事前に検討された「間取りプランが実現できるかどうか」という点が重要確認のポイントです。

既存完成図との差異

ご相談の始まりには既存建物が完成したときの完成図をいただきましたが、その後のテナントの方々によって多少の改変があったと考えられますので、既存建物の完成図との現場の違いを確認します。

特に水回り設備等の配管設備が集まるパイプシャフトは注意を要します。また玄関扉もテナントの意向により改変される場所なので確認しました。

クリニックスケルトン平面図

解体撤去が必要なものの有無

現状で既存建物の完成図には無いものが設置されていることがよくあります。逆に関西図面にはあっても現状ないものもあります。

検討した間取りプランに対して不必要なものは除去しなければなりません。必要なものは設置しなければなりません。解体工事や新設工事で関わる金額に反映されるので注意すべき点です。今回はトイレやシャワー設備がそのまま残っていて、内装工事の着手の前に解体除去しなければならない内容がありました。

確保出来る天井高さ

内装仕上げを行った後に天井の高さがどれほど確保できるかは、広い印象の内装になるか狭くなるかの要因に影響します。

天井高さは2.3メートルを下限として(建築基準法では最低天井高さは2.1メートル)、2.5メートルが確保できれば充分といえます。

今回の確認では天井高さが2.7メートル確保できると確かめられました。これは内装において窮屈さを感じない高さで、天井内の天井内に設備機器を設置する際に自由度がある高さともいえます。

PSの位置、給水管、排水管の位置

トイレや手洗い台などの水回り設備には、給水管と排水管の接続が必要です。特に排水管は器具のすぐ下に通すわけではなく、床を上に配管して、建物本体の排水管に接続しなければなりません。

そこで建物本体の排水管がどこに設置されているかによって、トイレや手洗い代などの水回り設備がどこに設置できるかの条件が変わってきます。

内装工事においては間取りプランに関わる非常に大事な確認事項です。

床の水平度合い

スケルトンの状態の床の上に直に床材を敷くことができるかは、床の仕上げの費用に関わることなので、床が水平になっていない場合は改めて下地を作らなければならないので確かめが必要です。

開口窓の状況

既存建物の平面図は計画の当初に送っていただく事はよくあることですが、窓の位置はわかっても、その窓がどのような形なのか、どのくらいの高さなのかの情報は、正しくはなかなかわかりません。現地へ赴くことで窓の状況が分かります。

玄関扉の現状、完成時と変わっていることある

玄関扉の形状は、完成時の図面と変わっていることが多々あります。これまでのテナントさん都合により、その開き勝手や形が変更されることがよくあるからです。

今回は既存のままで支障なく往来ができるので、自動引き戸がそのまま利用されることになりました。

外壁面の断熱材の有無

外壁面の内側に断熱材があるかどうかは内装工事の費用に影響するので、断熱材の有無と、断熱材がなかった場合の内装工事で断熱工事を行うかどうかの判断もその場でお客様とすることが多いです。

断熱材の有無によって、内部の温度環境が変わりますし、空調エアコンの光熱費に大きく関わってくるからです。

外壁面のダクト貫通口の有無

内部の空気の換気のための外壁面の貫通口の有無は、内部の間仕切られた部屋が多くなるクリニックにおいては、排気ダクトの吐き出し口が多いと有利なので、場所と口径の確認が必要です。

テナントビルですと新たに外壁面にダクト貫通口を開ける事はなかなか困難な場合が多いので、少ないと判断された場合金は構造的に問題のない場所に貫通口を設けさせてもらう相談が必要です。

エアコン室外機置き場

換気ダクトと同じく、部屋数が多くなるとエアコンも多くなります。エアコンの数だけ室外に置く熱交換器が必要になり、機器を置く場所も必要になります。機器を集約することも可能ですが、費用やメンテナンスのことも踏まえて、エアコンの室外機置き場の確認が必要です。

電気配電盤の位置

電気の配電盤は間取りプランにおいてバックヤードに設置されることが見た目や電気配管の便利さを考慮すると有利です。

もともと配電盤がある場所がバックヤードになる場合は気になりませんが、配電盤の移動が必要になると費用に影響するためです。

消防設備の状況

消防設備は改めて設置し直すことがほとんどですが、既存の器具や設備を継続して利用できるかも確認します。

様々な箇所を確認して、それまでに検討した間取りプランに対して、現状のスケルトン状態が支障がないことを確認して、医師先生に報告しました。医師先生の判断材料になれたと思います。

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