歯科医院移転内装工事の上足下足で靴を滅菌スリッパに履き替える

既存の医院はスリッパで上足

大森の「森川歯科医院」様は入居開院されていた建物が建て替えになり、退去移転をすることになりました。

既存の入居していた場所では建物の構造と歯科機器設備の床下配管の関係で、院内の床は入り口玄関から約20センチ上がった床でした。その段差を利用して下足からスリッパに履き替える方式を採られていました。

医院を移転するの場所も入り口アプローチの床の高さから院内の床は既存とほぼ同じ高さの20センチ上がった床にする必要があったため、移転先の医院も入り口で段差を付けて、こちらで下足から上足スリッパに履き替えていただく方式にされました。

床がどうして上がるのか

歯科医院の内装で、玄関からどうして床が一段上がるのかという素朴な疑問を投げかけられることがあります。

それは診察室の床下に、水道と排水と圧縮空気 他の管を設ける必要があるからです。

水道と排水と圧縮空気他の管が必要な診療器具が壁の無い床の上に独立して設置されるために、床下にそれらの管を設置しなければならないからです。

もし診療器具を壁に設置したり、必要な管を床の上に設置することが出来れば、床全体を上げる必要はありません。

また、建物の構造の床が入り口の床の高さから20センチ下がっていれば院内の床は入り口の高さと同じ高さにすることが出来ます。

スリッパに履き替えるメリット

入り口玄関で下足をスリッパに履き替えるのは患者様にとって面倒な所作ではありますが、メリットもあります。

それは、

  • 院内の床が汚れない
  • リラックスした状況になる
  • 天井が高く感じられる

などがあります。

内部が汚れない

下足を玄関で上足に履き替えるメリットの一つは、外部の土やホコリを下足裏に付けて運び込まないことです。周辺環境が舗装されて汚れていない地域であっても多少のチリは運び込まれてしまいます。周辺の土やホコリが入り込まないようにするためには、上足に履き替える方式を選択する方がメリットがあります。

リラックスした状態になる

下足を脱いで室内に入られると、多少でも下足の圧迫から解放されてリラックスできる状態になられるようです。足音のゴツゴツ感もなく、治療に専念してくださる気持ちを手助けしてくださるようです。

天井が高く感じられる

下足の底には多少のカカトを上げる素材が付いていて、裸足より数センチ身長が高くなります。そのまま入室されると裸足より天井は低く感じられます。

上足になってくだされば、多少でも天井は低く感じられ、院内が広く感じられます。

滅菌照明付きスリッパ入れ

入り口玄関には段差を設けて、履き替えていただくスリッパは滅菌用収納箱を用いて納め、すぐ横に下駄箱を設けました。

段差の下段の床は医師先生が選んだ「阿波の青石」が貼られ、上段の床にはジーンズ地のタイルカーペットが敷かれました。

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