調剤薬局店舗併用住宅の敷地傾斜でコンクリート高基礎と仕上

敷地が斜めでコンクリート基礎が高くなる

湘南大磯のことぶきや薬局併用住宅」の建替えの敷地は、道路から奥に向かって高さが高くなり、傾斜が付いている敷地です。

敷地の一番高いところから50センチ上がった高さレベルが、地上1階の床高さになるために、敷地の一番低い部分に当たる薬局店舗の部分は、建物外周部分のコンクリート基礎の高さが高くなりました。

さらに薬局店舗の床面の高さは、地表面から上がらずに、地表面と同じ高さレベルとしたので、益々コンクリート高さは際立ち、地表面から約1メートルのコンクリート基礎が露出することになりました。

建物外観正面ファサードのデザイン

道路側面に薬局店舗の出入口があり、道路側の建物外観ファサードデザインを考える際に、高さ1メートルの基礎コンクリートはデザインの大きな構成要素のひとつになりました。

 →関連記事「薬局店舗の建物正面外観ファサード看板デザイン設計」

検討の結果として高いコンクリート基礎は、大事なものを仕舞っておく「蔵」のイメージを創り出すことになりました。

コンクリート基礎の仕上げを検討する際には、ファサード自体が抽象的な「蔵」を思い出すデザインになったので、様々な化粧材を提案しましたがどうしても装飾的になってしまい、ことぶきや薬局様のお好みに合わず、コンクリート打放し補修のままが素朴で一番良いと選ばれました。

天井高さが高くなる

基礎が高くなった分、地表面から2階の床高さレベルまでは通常の木造住宅の高さである3.3メートルより50センチ以上高くなりました。

薬局売場の天井面を2階の床を支える構造の梁が隠れるまで高くすると、売場の天井高さは約3.4メートルとなり、面積広さが狭いと感じていた売場の容積が大きくなり、狭いという感覚はなくなり豊かな売場の雰囲気になれました。

断熱材を貼る

コンクリート基礎の内側は、板状に加工されたポリスチレンの断熱材を貼っていただきました。

コンクリートの厚みより、木造の外壁の厚みが薄いので、基礎が終わる高さで内部側に段違いができましたが、壁面陳列棚の見せ方を工夫することで解消できました。

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