歯科医院診察台ユニットの個室とワンルーム複数台の使い分け

最近の歯科医院では歯科医院の診療室は、これまでの診療台ユニットを複数並べて診療室する大部屋型と、1人の患者様を見る個室型の形態が見られます。

東京世田谷の成城の歯科医院「山口歯科医院」様では個室の診療室と大部屋の診療室を併用する形が採用されました。

個室と大部屋のメリットとデメリットを検討しながら、最終的に併用する方針を定められました。

個室のメリット・大部屋のデメリット

患者様にとって個室の診療室では、

• 患者様が自分の痛みや悩みを先生に相談できる
• 長時間にわたる診療で他の患者様に気を遣う必要がない

というメリットがあり、大部屋の診療室では他の患者様に気を遣うことになります。

プライベートなお話し

診察では患者様の悩みや痛みをはじめに医師先生が聞きます。お話しする内容は医師先生には話せますが他の方には話せない内容もあります。

広い部屋に複数の診察ユニットが並んでいて、患者様が同時に複数並んで診療されていると、たの患者様にお話ししている内容は筒抜けです。お話ししている患者様は他の患者様に自分の悩みや痛みは聞いて欲しくありません。

他の患者様にお話しが聞かれてしまう状況では、医師先生に話すべき内容を話さないこともあるようです。

長時間の診療

歯科診療では、長い時間を要する患者様もいます。長時間の診療では患者様は診療台で静かに診療が進むのを待つわけですが、他の患者様が治療を終えられて帰って行くのをじっと待っています。意外にも他を気にした状態で過ごされている方もいるそうです。

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大部屋のメリット・個室のデメリット

医師先生にとって大部屋の診療室では、

• 同時に複数の患者様を最小限の動線距離で診ることができる
• 部屋の空調エアコンや換気設備、消毒設備などを兼用できる

というメリットがあります。

診療を併行して行える

歯科の診療は、助手の方に補助をお願いしたり、材料などが固まる時間を必要としたり、医師先生ご自身が複数の患者様を同時並行で診療する場合があります。その際には、診察台と診察台が近しいとその往来が最小になって、医師先生は診療が楽になり、患者様も診療時間が短縮されるのでメリットがあります。

空調設備・消毒設備の兼用

診療台が複数の大部屋では、

• 空調エアコン・換気設備などを一人ひとり毎には必要なく兼用できる
• 手洗いなどの消毒設備を各診察台毎に置くことなく集約できる

ので、内装コスト・光熱費を抑えることができます

山口歯科医院の医師先生の診療方針によって、個室と大部屋の両方が選ばれて、間取りプランが定められました。