歯科医院クリニック内装造作工事で特注品既製品で金額抑制

歯科医院内装工事金額が高くなる理由

歯科医院の内装工事を行うと、他の科目の医院の内装工事より高額になる傾向があります。

例えば、内科と歯科を比較した場合、

  • 設置機器
  • 造作家具
  • X線室

という要素で、工事の内容に違いがあり、内装工事費用に20~40万円/坪の差が生じています。

 →関連記事「医院クリニック内装工事の坪単価費用と相場」

設備機器

内科医院で水を使って洗う機器は、ほとんどが壁面に沿って設けられるシンクなどです。このシンクなどへの給水配管とシンクから出る水の排水配管は、シンクの下や壁を沿わせて、床全体や壁一面を配管のために作り変えずに設置出来ます。

これに対して、歯科医院の診察室の診察台は、周囲が平らな床の上に単体で設けられることが多く、患者さんが口をゆすぐための給水と排水の配管と、治療の機器のための圧力空気と吸込みバキュームのための配管 4種類が、診察台に連結することが必要です。

この4種類の配管を床上に巡らせると段差になり邪魔になるので、床下に埋設配管して診察台に連結することが主流となっています。

配管は診察台毎に必要で、床下配管のために床全体を最小でも15センチ組み上げて床を再構成することになります。

 →関連記事「小児歯科医院の床下配管設備工事」

この床組み上げには、0.5~1万円/m2の金額が必要です。

造作家具

内科医院の内装工事で設ける診療用機器は、患者さんの視線が届かない部分にある消毒作業台くらいで、それも既製品の組合せで充分ご満足いただけるものです。

歯科医院では診療道具は多様で、さらにそれらは患者さんの治療に良く使うものもあり、患者さんの目に触れる場所に多用されています。その道具は診療を医師先生が行う周囲に整頓されて置かれていることが望ましいので、診察室に収納も兼ねた作業台が設けられることが多く、医師先生の使い勝手に合わせるために特別注文品になります。

このような特別注文品の造り付け家具が歯科医院の内装工事には多く存在するため、その分 工事金額に加算されています。

X線室

レントゲン撮影機器の放射線遮蔽のための内装工事は、同じ大きさの部屋の内装工事より鉛板材およびその加工組み立て費用が掛かります。

 →関連記事「小児歯科医院のX線室の室内寸法放射線遮蔽」

2メートル角四方の部屋の差額は、おおよそ30~50万円の増額となります。

特注品と既製品の見極め

内装工事費用を可能な限り抑えるには、

  • 特注品と既製品を見極めて可能な限り既製品を用いる
  • 特注品の場合でもシンプルな構成にして、製作に手間が掛からないようにする
  • 可能な限り安価な材料で構成する

という方針で医師先生と話し合い、仕様を定めるようにしています。

特注品

どうしても既製品を採用出来ない部分はあります。それは医師先生の診療方法や、患者さんへのサービスの仕方が、皆それぞれ異なるからです。診療方法やサービスの仕方を既製品に合わせてしまっては、キメの細かい診療が叶いません。

医師先生のご希望に添って毎回特別に設計しています。

受付カウンター

診察券や診療費の授受を行う場所であることから、子ども達が覗いたり手を出して間違いが起こらないようにカウンターの高さは高くして、さらには手を伸ばして登り上がらないように出張り引込みを無くしました。

角の鋭角に頭をぶつける心配を無くすために、コーナー部分は丸みを付けました。

 →関連記事「小児歯科医院の受付カウンターと商品棚」

診察室手洗い台

診察室で診療を行って直ぐに手を洗ったり、診療道具を近くに置いておくために、診療を行うユニットの背面に手洗い台を設けました。医師先生特有の使い方があって、既製品の台では対応できずに製作しました。

上部の吊り戸棚は既製品を連続して取付けていただきました。

X線室扉

放射線を遮蔽するための鉛板が、扉の枠と扉に組み込まれていて、さらに扉にはレントゲン撮影時に操作をしながら内部の患者さんに説明するための鉛混入ガラス窓が医師先生の視線の高さに合わせて作るので、特注品になります。

目隠し壁

がくえんのもり小児歯科様には、診察台と台の間に患者さん同士の視線を隠す目隠し壁は設けませんでしたが、目隠し壁は医師先生の好みや、内装インテリアに同調させたりもするので、素材や寸法など医院に合わせた設計を行っています。

カルテ棚

カルテをどちらで収納するかをはじめに検討しました。価格の安い既製品の棚を受付カウンターに隣接するスタッフルームに設置することを検討しました。

検討の結果としては、受付カウンターにいる者がその場を離れずにカルテ棚に触れることが出来ることが必要となり、受付の背面に設置されました。幅と天井まで伸びる高さが必要になって特注品になりました。

既製品

最近の建材機器はとても高品質で安価なものが多くあります?

医院の内装工事で、見た目を気にしない部屋や、特注品とのバランスや見た目の調子が合う物は、既製品の機器を利用しています。

特注品の値段と比べると1/2~1/5の値段で済むものもあり、工事費用の抑制に活用します。

消毒室台

治療で使用した器具を診察室から持って来て、洗った後に滅菌するときに、シンクや洗浄器、滅菌器を順に並べて流れ作業になる台や棚を既製品のステンレスのキッチン台を利用して構成します。

特別な寸法の洗浄器がある場合は、多少の加工が必要です。

既製品のキッチン台を据え付けて、

  • アース付きコンセント
  • 洗浄器の給水排水
  • 腕で回せる蛇口レバーへの交換
  • 壁面収納棚
  • 水切り棚

が加えられました。

吊り戸棚

使った後は排気して新しいモノを使う器具や消耗品の予備ストックを収納しておく棚は、診察室でも消毒室でも既製品を組み合わせて取付けます。

目線より上になる場所に、扉付きの吊り戸棚となります。地震時には扉が開かないカギ付きの扉にすることも出来ます。

部屋と部屋とを区切る間仕切り壁には、人が出入りする扉を設けます。

内装の場合はほとんどが木製の扉になります。また特別な開閉方法や機能、デザインや素材が求められない場合には、様々な開閉方法・形・色目の既製品が商品化されています。

開き戸・引戸・折れ戸 など様々です。

待合室の椅子

待合室の椅子をはじめとする家具は、既製品を購入して頂いています。

とても沢山の種類の家具が、値段の高いものから安価なものまで売り出されています。選び絞り込むのが難しいほどです。

終わりに

特注品を選ぶ理由、既製品の特長をよく理解して使い分け、費用を無駄にしない方法で医院の内装を組み立ててみてください。

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